つ葉のクローバー研究用リソース

四つ葉のクローバー「類似図鑑」


 四つ葉のクローバーは一般的に
シロツメクサの4小葉の複葉」を指すようです。

しかし、クローバーの定義は曖昧で、
市販されているクローバーグッズの中には
シロツメクサ以外の植物を用いたのもが存在します。
クローバー=シロツメクサと仮定すると、
シロツメクサ以外の植物を用いた商品は
偽物」に分類されるかも知れません。

 けれど、学術的にシロツメクサでないからといって、
シロツメクサ以外の植物=偽者で本当にいいのでしょうか?

何が偽物で何が本物か。
その区別をつける必要があるのか無いのか。
例えば、モチーフとしての四つ葉のクローバーを愛好されるのであれば、
四つ葉のクローバーをシロツメクサに限定する必要は無いと私は感じます。
だからと言ってシロツメクサ以外の植物の4小葉を、
シロツメクサと偽って高額で売る行為はもちろん反対です。

 このページではシロツメクサと、
それ例以外の植物の特徴をご紹介させて頂きます。
出来るだけ四つ葉(4小葉)の画像を集めました。
私の用意した画像では四葉がわかりにくいかも知れません。
モチーフとしての四つ葉のクローバーから、
一歩進んだ分類を考えて頂くきっかけになれば幸いです。 
類似図鑑>目次
マメ科>Trifolium属
 ・シロツメクサ
 ・モモイロツメクサ
 ・クロバツメクサ
 ・アカツメクサ
カタバミ科Oxalis属
 ・オキザリス・デッペイ
 ・カタバミ
 ・アカカタバミ
デンジソウ科Marsilea属
 ・ウォータークローバー

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   マメ科シャジクソウ(Trifolium)属

学名のTrifoliumは[treis(三)+folium(葉)=三つ葉]の意。
「clover(クローバー)」と言うと日本ではシロツメクサを指すが、
3小葉が特徴のTrifolium属総称でもある。
シャジクソウ属は約300種程存在する。

学名: Trifolium repens L.
和名:  シロツメクサ(白詰草)
別名: クローバー,オランダゲンゲ,ホワイトクローバー,シロクローバ
種子・匍匐茎で繁殖。蝶形花が複数集まったボール状の白い花頭をつける。通常三つ葉だか、固体によっては4小葉以上の複葉がでる。「四つ葉のクローバー」は本種の4小葉であるとされている。
学名: Trifolium repens L. f. roseum Peterm.
和名:  モモイロシロツメクサ
(モモイロツメクサ)
※シロツメクサの一品種。シロツメクサ中で、ピンク色の花を咲かせるものをモモイロツメクサと呼ぶ。※花がピンクで尚且つ四つ葉のクローバーというのは少ないかも知れない。(左の画像は判り難いかも知れないが、花はピンクで四葉も多い個体。)※こちらご覧下さい。
学名: Trifolium repens L. var. nigricans G. Don 
和名: クロバツメクサ(黒葉詰草)
別名: ブラッククローバー
※「四つ葉のクローバー」の名で流通する。葉の色が黒紫色で、4小葉や5小葉が多い。シロツメクサの変異種
★シロツメクサとの見分け方→葉の色。
学名: Trifolium pratense L.
和名: 
ムラサキツメクサ
別名: アカツメクサ,レッドクローバー,アカクローバ
※基本的に3小葉。まれに4小葉もみつかる。茎は立ち上がり、葉や茎にがある。赤紫色の蝶形花がイチゴ型に集まった花を咲かせる。種子で繁殖。
★シロツメクサとの見分け方→
茎が立ち上がる点。葉や茎に毛が生えている点。花の枯れ方等

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   カタバミ科カタバミ(Oxalis)属

学名のOxalisは[酸っぱい]の意。葉にシュウ酸が含まれている為、酸味が強い。
 シロツメクサと誤解されやすい植物であるが、
花の形状(基本的に5弁花)、葉はハート形(倒心形)で、鋸歯がない点、
就眠運動時の閉葉の向きが違う点等で用意に区別が付く。
「四つ葉のクローバー栽培キット」の類は大抵オキザリス・デッペイである。


学名: Oxalis deppei
流通名:オキザリス・デッペイ,ラッキークローバー,四つ葉のクローバー
※基本的に4小葉。オキザリスデッペイであることを明記せずに「四つ葉のクローバー」として販売されている場合もある。花はピンクラッパ型球根で繁殖。
★シロツメクサとの見分け方→球根で繁殖する点。花の形状。就眠運動(葉の裏側を内側に傘のように葉を閉じる点)。
画像なし 学名: Oxalis corniculata L.
和名:  カタバミ
※基本的に3小葉。シロツメクサより4小葉は少ない気がする。花は黄色の5弁花。匍匐茎と種子で繁殖。
★シロツメクサとの見分け方→葉が全てハート型で、鋸歯(歯の縁のギザギザ)が無い。
就眠運動(葉の裏側を内側に傘のように葉を閉じる点)。
学名: Oxalis corniculata L. f. rubrifolia (Makino) H.Hara
和名:  アカカタバミ
※基本的に3小葉。シロツメクサより4小葉は少ない気がする。花は黄色の5弁花。匍匐茎と種子で繁殖。カタバミの一品種。カタバミより葉に赤みがある。
★シロツメクサとの見分方→葉が全てハート型で、鋸歯(歯の縁のギザギザ)が無い就眠運動(葉の裏側を内側に傘のように葉を閉じる点)。

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   シダ科デンジソウ(Marsilea)属

基本全て4小葉。英名が『ウォータークローバー』である為、
「四つ葉のクローバー」グッズの材料に使われることが多い。
学名のMarsilea[イタリアの自然科学者の名前に由来]


学名: Marsilea quadrifolia L.
和名:  デンジソウ
 別名: ウォータークローバー
※基本全て4小葉。シダ植物であるため、花は咲かない地下茎胞子で繁殖。quadrifolia は[四葉の]の意。
★シロツメクサとの見分け方→葉の形状(一般的に、三角形に近い形をしているのがデンジソウ)。葉脈が放射線状に入る(イチョウの葉のようなイメージ)。
学名:Marsilea crenata C.Presl
和名: ナンゴクデンジソウ 別名: クレナタ クローバー




学名: Marsilea mutica.
流通名: ウォータークローバー・ム
チカ
※基本4小葉。 斑紋が入り、よりクローバー(シロツメクサ)に近い姿が特徴。学名のmutica[突起の無い、鈍頭な]の意。オーストラリア北部、ノーザンテリトリー原産の湿地植物。シダ植物であるため、花は咲かない地下茎胞子で繁殖。
学名: Marsilea schelpeana
和名: フギレデンジソウ
※基本4小葉。南アフリカ原産の湿地植物。葉に切れ込みが入ったような特異な草姿を持つ植物。シダ植物であるため、花は咲かない地下茎胞子で繁殖


注意:この項目では、楽天アフィリエイトを利用しております。

 一部、画像をクリックすると商品購入ページへリンクします。画像と学名とが一致しない場合もございます。間違いがございましたら管理人までご連絡お願いいたします。

 管理人が各植物の画像を用意できれば良いのですが、それが出来ない植物に限りアフィリエイトの画像を使わせていただいております。画像をクリックすることで詳しい商品説明を得ることが出来ますが、もちろん、購入の義務はありません。


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※この内容は以前楽天ブログに掲載した内容をまとめなおしたものです。
内容に誤りがある場合もございます。わかり次第、加筆・訂正させていただきます。

製作者black-frog  2007.01
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